2015年4月30日木曜日

コラム / 俺は白紙のコメントカードを付ける!

久しぶりに太陽の塔を見に行った。
太陽の塔がいつもすごいなって思うのは、解説とか説明とかを必要としないことだ。
太陽の塔の下に、よくある作品のタイトルや解説はついていない。
実物を見たことがある人は分かってくれると思うけど、太陽の塔とは・・・とか由来とか意味とかそういうのはいらない。
見れば分かるんだもの。

僕もそうだけど、作品に対して深読みグセみたいのがついてて、映画やマンガとか小説とか、「これは実はこういう意味で・・」って考えたり、ネットでそういうの研究してる人がネタバレサイト的なのを作ってたりとか、そういうのが楽しいこともあるんですけど、例えば『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドの存在感とか、ブルースリーの「アチョー!」ってネタバレもクソもないと思うんですよね。
いや、あれは実は撮り方に工夫があって、、、とか。

そういえば昔働いてたタワレコでコメントカード(これこそ解説だw)をたくさん書いてたんですが、
先輩が「本当にすごい、最高の作品に出会ったら俺は白紙のコメントカードを付ける!」っていってたなあ。お客さんにとったら意味不明だし、結局先輩、そのコメントカードを付けることはなく辞めたけど。<sato>



2015年4月29日水曜日

アーティスト / 第三弾発表!

ONE Music Camp 第三弾発表しました!今回のメンツも特濃!

まずは鎮座DOPENESS!HIPHOPからブルース、歌謡曲までジャンルの壁を飄々と超えていく
異才MC。2009年、S.L.A.C.K.『Whalabout?』と鎮座DOPENESSの『100%RAP』が同じ年に出たときには日本のHIPHOPに革命が起きてると思ったっすね。超変化球、っていうかもはや魔球な独特のフロウ。ゆるいのか狂ってるのかリアルなのか訳わかんないけど効くリリック。そして顔も含めて何かPOP、たまんねっすね!

鎮座DOPENESS 鎮座ドープネス @ CISCO 1

dry river stringは、下の動画に一目惚れならぬ一聴き惚れした京都のアーティスト。アコースティックのピュアなサウンドとメロディーは、まるで旅に出たときに見える美しい景色のよう。自由に揺れる焚き火を眺めているよう。穏やかに感情を震わすうたが、ONEの野外と呼応する瞬間をお楽しみに。

dry river string_silent truth
http://youtu.be/8l0gnOMFK3g

mojaは世界最大のバンドバトル「GBOB」で国内優勝を収めた超絶な演奏で、NY、ロンドン、トロントなど海外のフェスやライブハウスでも観客を熱狂させてきた男女2ピースバンド。とにかくこのバンドはライヴ!爆発するようなテンションに巻き込まれて踊りましょう!

Moja - Hello Hello (Promotion Video)
そしてタイから来日するTWO MILLION THANKS。高いプレイヤビリティ-とマスロック的な複雑なアレンジ、そしてスケール感のあるバンド・サウンド。そこにヴォーカルのドゥーイによるポップなメロディーが合わさって、中毒性の高いオリジナルなロックが生まれる。日本のみならずアジアで絶大な人気を誇るtoeのバンコク公演で前座をつとめ、2014年にはマレーシア、シンガポールのフェスティバルに招待されるなどその実力はタイ国外にも広がっています。貴重な来日、絶対にお見逃しなく!
ยุง - Two Million Thanks live @ Cat Expo

2015年4月12日日曜日

コラム / 何でフェスをはじめたんですか?

ボランティアさんとは事前に必ず直接お会いして話をするんですが、
たまに聞かれるのが「何でフェスをはじめたんですか?」という質問。

簡単にいうとフジロックが好きすぎて、自分でもやりたくなった、というだけなんですがww
はじめる時、どんなフェスにしたいのか、という事も考えました。

もちろんやるからには最高のフェスにしたい。
じゃあ自分にとって最高のフェスやイベントってどんなイベントなんだ?
フジロックは確かに最高なんだけど、じゃあフジロックのどんな瞬間が最高なんだろう?
フジロック以外でも、このイベント最高だな!って思ったのはどんなときだっただろう。

ラインナップがいい?自然の中で環境がいい?仲間といるのが楽しい?
どれも要素としてはあるけど、決定的な本質じゃない。

僕が最高のイベントだと思う瞬間は、
そこで鳴っている音楽が素晴らしくて、最高に嬉しい、楽しい、気持ちいいと思っているときに、
ふと隣を見たら、全然知らない誰かが、自分と同じように喜んでるいのを見つけたとき。
アーティストもその喜びを感じて、さらに演奏が素晴らしくなっていくようなとき。

共感といったら簡単だけど、もっと深い「喜びを共有するグルーヴ」みたいのが、目に見えるような瞬間。

そんな瞬間を、僕らは「ONE」という名前と、「みんなであそぶフェス」というコンセプトに込めました。

ONE Music Campがその理想を達成できているかは、お客さんが決めることだけど
僕らが大切にしている価値観は、こういうことです。<sato>

photo by Hiroshi Maeda



2015年4月6日月曜日

アーティスト / 第二弾発表!

第2弾アーティスト発表しました!
今回はneco眠る、Special Favorite Music、箱庭の3組です。

アーティストブッキングというのはなかなかこちらの都合通りにはいかないもので、こちらがどれだけ出て欲しかろうと、どれだけお金を積もうと、アーティスト本人さん(バンドだったら全員の)スケジュールがあわない、または出たくなければ出演してもらえません。

とはいえ、僕らは出演するアーティストに関してはもの凄くこだわっているので、まあ、ダメならこっちのアーティストでもいいんじゃね?という訳にはいきません。本当に良い!と思えないアーティストに出てもらうくらいなら、最初からフェスなんかやらない方がいい。

変わりがきかないアーティスト。だからこそ魅力と価値があるのであり、そこにブッキングの喜びと絶望があります。誰かが言ってたけど、恋に似てますね(ムフ♡)

今は日本のそこら中でフェスをやっているから、夏は特にアーティストの取り合いになります。どのフェスだって良い音楽で人気のあるアーティストは呼びたい。
ONEは「人気がある」よりも「良い音楽である」そして「オリジナルである」ことに重きをおいていますので人気があるだけでアレなアーティストは最初から相手にしません。たぶん、むこうも相手にしないと思うけど。しかし、逆に言うと人気があろうとなかろうと、オリジナルな良い音楽であれば呼びたいんですね。

neco眠るは(多くのインディー音楽好きがそうであるように)僕らも本当に大好きなアーティストで、それこそ1年目からずっと出演してほしくて、でもなかなかタイミングや条件が合わず、「来年こそは!」という思いで6年間もブッキングを続けてきました。neco眠るのブッキング窓口をしているメンバーの森さんは毎年しつこく連絡してくる僕にも真摯に対応してくださり、「毎年呼んでくださって嬉しいです」とまで言ってくれました。

(余談ですが、アーティスト本人がマネジメントまでやっているスタイルのバンドの方が、きちんと話を聞いてくれる傾向にあります。ほとんどの音楽ファンはマネジメントがどうとか気にしないと思うけど、人気があるのに自分でマネジメントをしっかりしているバンドは、良い・悪いは別にして、その姿勢がクールだなと思います。)

neco眠る - 『BOY』
http://youtu.be/7A4O0donR6Q

そしてSpecial Favorite Musicと箱庭。
Special Favorite Musicは以前ONEにも出演してくれたNOKIES!のフロントマンのクメユウスケやこちらもONEに出演経験のあるTurntable Filmsなどにサポートで参加している植木晴彦が参加する9人組。とにかく恐ろしくポップです。ウキウキします。PVに出てくるたくさんのアルバムを見るとついニヤニヤしちゃいます。ああこれが彼らのSpecial Favorite Musicなんだねって。俺にとってもSpecial Favorite Musicだよ!と共感できる人はONEでカンパイしましょう!

Special Favorite Music 『Special Favorite Music』
http://youtu.be/veDDslgJYhU

箱庭は京都の奇跡のような2人組の歌うたいです。ほろほろ、優しくて儚いうた。雪のよう、花のよう。彼らのうたを、気持ちの良い屋外で聴けるなんて、とても贅沢なことだと思います。いつものステージとはちょっと違う、今回はそんな場所で演奏してもらいますよ。

箱庭『夢窓』
http://youtu.be/AT2U3Mfs-m4

それじゃまた。<sato>